• クリニック玲タケダ

    〒151-0071 東京都渋谷区本町1-52-2Kビル3F

  • WEB受付はこちら

日常生活の注意点

  • TOP
  • 日常生活の注意点

タバコ会社の巧妙な販売戦略が18歳から24歳の女性に向けられています。

前回で女性の喫煙が特に20代前半で増えているというお話をしました。
その背景に、若い女性をターゲットにしたタバコ会社の巧妙な販売戦略があったと、極秘の内部資料が見つかっています。
1960年代に、フィリップモリス社は初めて女性用タバコのバージニアスリムを売り出し、市場のシェアを一挙に0.24%から、3.16%へと伸ばしました。そのときのキャッチコピーは、「長い道のりだったね!ベイビー」でした。
当時は、いわゆるフェミニズムが若い女性の気持ちを引き付けた時代でした。このキャッチコピーは女性解放の象徴的な言葉として受け止められ、女性の為の商品と印象づける、絶妙なキャッチコピーでした。
タバコをくゆらせる女性が、あたかも解放されているかのような錯覚を起こさせたのです。
順調に売り上げを伸ばしていったフィリップモリス社も、1990年になるとシェアを落としていきました。フェミニズムは、もはや若い女性を引き付けなくなり、もっと現代的な競合品が売り出されたからです。

日本の若い女性への戦略

清潔好きで、健康志向が強く、新しいもの好き。他人に迷惑をかけず協調していきたいという日本人。特に若い女性にはその傾向が強いように思います。
そんな点に着目して、RJレイノールズ社が開発し、日本で販売されている「セーラム・ピアニッシモ」というブランドがあります。このタバコは長さ100mmで、1本中のタール1mg、ニコチン0.1mgという触れ込みです。メントールをたくさん含み、メントールの入ったタバコを好む18~24歳までの女性がターゲットです。
匂いや煙が少ないので、周りに迷惑をかけないし、健康を害することにも配慮したタバコであるという売り込みです。
ところがこのタバコは、実際には2mg近いタール量が含まれていることが判明しました。また、メントールはニコチンの吸収率を高めるという報告もあります。ピアニッシモ・ワン(旧名セーラム・ピアニッシモ)は1995年に発売。女性用の100mmスリムのシェアをわずか4ヵ月で10.7%から24.2%に伸ばし、販売1年後に、RJレイノールズ社は、日本で最も急速に成長するタバコ会社となったのです。
タバコ会社にとっては、18歳から24歳までの女性がターゲットです。タバコは、いったん喫煙習慣が身につくと、継続する傾向がある為、うまい売り込み戦略を立てれば、効率的に、新規の永続的な喫煙者を増やすことができるからです。
吸う人に害がなく、副流煙のないタバコなどありえません。喫煙する女性自身の健康ばかりか、妊娠したときに、赤ちゃんに与える影響が心配です(詳しくは次回に)。
若い女性をターゲットにしたタバコの広告については、何らかの対応が必要ではないのでしょうか?

日本は鉱山の多い国なので、土中や作物に砒素が多くみられます。砒素は有機と無機の両方の形で存在し、有機の砒素は毒性がないとされてきました。ところが、最近ある種の有機の砒素は細胞毒性が強いことがわかってきています。
有機の砒素は、鶏に与えられることがあります。吸収ざれずに排泄され、鶏の肉付きが良くなるとされているからです。
ところが鶏の腸内で有機の砒素が無機に変わることが最近わかってきたのです。無機の砒素には毒性があります。世間を騒がせた、急性中毒による死亡事件、砒素入りカレー事件がその例です。
微量の無機砒素であっても、肺ガン、皮膚ガン、膀胱ガンを誘発する発ガン物質であることが疫学調査で認められています。また、皮膚のただれの原因にもなります。

ひじきの砒素について

1年以上前の話になりますが、イギリスの食品規格庁がひじきには高濃度の無機砒素が含まれるので食べないようにと勧告を出しました。引き続きオーストラリア、ニュージーランド、香港などの公的機関も同じような警告を出しています。イギリスの調査では、ロンドン近郊のスーパーマーケットで食品として売られている海藻(ひじき、わかめ、アラメ、昆布、海苔)を調べています。このひじきは日本産でした。
これに対し、日本の厚生労働省は、ホームページで「日本人のひじきの平均摂取量は1日あたり約0.9gであり、この程度ひじきを食べても心配はいらない(WHOが定めた無機砒素の暫定的耐容摂取量を超えない)」としています。
ひじきは食物繊維を多く含み、必須ミネラルも含んでいます。その為、「ひじきを極端に多く摂取するのではなく、バランスの良い食事を心がければ健康上のリスクが高まることはない」としています。
しかし、こういった平均値で安全性を議論するのはとても問題です。実際、海藻はダイエット食品としてよく利用されているからです。砒素は海産物や魚に多く含まれます。しかし、どんな食品にどれだけ含まれるか、日本では系統だった調査は公表されてなく、自分がどれだけ砒素を摂取しているか、消費者が自分で見当をつけることもできません。

体調や食べ方で影響が違う

砒素の害は、体調や腸内細菌、食べ物の組み合わせによっても異なってきます。バングラデシュ、台湾、インドなどで飲料水に高濃度の砒素が含まれ、住民が被害を受けましたが、この際にも住民の栄養状態の悪さが被害を大きくしたと指摘されています。また、腸内細菌やアミノ酸も砒素の代謝や体外への排出に影響を与えています。
ひじきと大豆を組み合わせる伝統的な食べ方がいいのではないかと考えられますが、どのくらいを、どう食べたらいいかについて、きちんとした研究はまだありません。ですから、現時点では、ひじきばかりのダイエットというのはおすすめではありません。