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ホルモン補充療法【長期投与は控えて!】厚労省注意呼びかけ

更年期障害や骨ソショウ症などの治療で女性ホルモンを投与する[ホルモン補充療法]で、乳がんや痴呆になる危険性が高まるとの研究が欧米で報告されました。それをうけて、1月29日、厚生労働省は、[卵胞ホルモン製剤の長期投与と安全性について]という医薬品、医療器具安全性情報をだしました。この中で、三種の卵胞ホルモン(エストロゲン)製剤の長期投与を控えるよう、注意を呼びかけました。

痴呆の増加(新しくわかったこと)

以前お知らせしたように(月号)、アメリカで閉経期女性に対するホルモン補充療法(結合型エストロゲンと酢酸メドロキシプロゲステロンの配合剤)のリスクとベネフィットを評価する臨床試験(WHIと略)が、リスクがベネフィットを上回るとして2001年7月に中止になりました。これは、乳がん、冠動脈性心疾患(心筋梗塞)、脳卒中(主として脳梗塞)のリスクが高まった為でした。その後WHIのデータをさらに検討してみると、アルツハイマーを含む痴呆が増えることもわかったのです。

イギリスの調査でも乳がんが増えた

2003年8月、イギリスで行われた、ホルモン補充療法と乳がんのリスクに関する調査(100万人女性研究)の結果が発表されました。閉経後の女性を対象とした大規模の調査研究で、卵胞ホルモン製剤と黄体ホルモンを併用投与(たとえば結合型エストロゲンと酢酸メドロキシプロゲステロン)すると、乳がんになる危険性が何も使わなかった人に比べ、2倍になり、使用期間が長期になるほどリスクが高まることがわかったのです。

イギリスとEUの勧告

閉経期の症状の治療としては好ましいが、最小必要量を最短期間使用するべきである。
骨ソショウ症予防の第一選択薬としては好ましくない。
症状のない健常女性には好ましくない。

イギリスとEUの勧告

厚生労働省は、結合型エストロゲン、エストラジオール製剤(添付剤以外)(更年期障害の効能を持つ)、(添付剤)(更年期障害の効能を持つ)、エストリオール製剤(更年期障害及び老人性骨ソショウ症の効能を持つ)エストリオール製剤(更年期障害の効能を持ち、骨ソショウ症の効能を持たない)の各々について、禁忌(冠動脈性心疾患、脳卒中などの動脈性の血栓塞栓疾患を持つ人またはかかったことのある人)、慎重投与(子宮内膜症、乳がんの家族素因、乳せん症など)を決定しました。その他の注意として、欧米の(乳がん、脳卒中、冠動脈性心疾患、脳卒中、痴呆のリスクが高まるという)結果を患者に提示し十分に説明するよ うにもとめています。また、薬の使用を必要最小限の使用に限定し、漫然と長期投与を行わないように警告しています。骨ソショウ症については、効果が認めら れない場合には投与を中止し、他の療法を考えるよう求めています。

イギリスとEUの勧告

月経の前に、いろいろな症状を訴える人がいます。頭痛がする。ニキビが出来る。鼻炎を起こす。身体がむくむ。喘息がひどくなる。アトピーがひどくなる。食欲が異常に亢進する。腹痛、腰痛が起こる。などなどです。また、妙にイライラして、物を投げる。普段なら決して言うこともない暴言を吐く。些細なことで当り散らす。気分が落ち込んで、涙がこぼれる。パニックに陥る。ひどい場合には、思わず手首を切りつけてしまう、などです。あるお父さんは、〈私の娘は、この頃、時によって、とても耐えられないような暴言を吐く。以前の娘とまったく人が変わってしまったようだ。〉と言って相談に来られました。娘さんにお会いしてみると、いかにも育ちのよさそうな、明るいお嬢さんで、言葉づかいも丁寧な方でした。ご自分でも、〈時々、コントロールが出来なくなって暴言を吐いてしまいます。それを後になって気付くのです。〉と言われました。いつそうなるのですかと聞くと〈決まって月経の前です。〉と答えられました。あらわれ方は人により様々ですが、これらは月経前症候群(PMS)あるいは月経前気分不快障害(PMDD)です。PMDDは症状が極めて重症のPMSと考えられています。

働く女性の約一割はこの為に休んでいます

私の診療所に受診される方に、上に述べた症状の方が増えています。はじめは、月経痛などで受診されても、実はこんなことで困っていますと打ち明けられます。また、他の医師にうつ病、パニック障害などと診断され、たくさんの薬をもらって、それでも良くならないので受診される方も少なくありません。

大阪成人病センターの婦人科では、20代から40代の子宮ガン検診受診者を対象に、PMSあるいはPMDDのアンケート調査をおこないました。回答をよせたのは1152人(30代64%、未婚者54%)でした。中等度から重度のPMSが疑われた症例は75例(6.5%)、PMDDが疑われた症例は、14例(1.2%)でした。治療を受けている例は、8例と少なく、潜在的な患者が多くいると指摘しています。働いている女性912例中105例(11.5%)が、PMSあるいはPMDDの症状の為、多くは、1日仕事を休んでいました。

どんな事に気をつけたらいいのか?

成人病センターでは、神経、身体症状をスコア化(PSQスコア)し、生活習慣、社会的背景を調べています。それによると、未婚、甘いものをよく食べる、塩辛いものをよく食べる、喫煙が、高いスコアと関係があったといいます。

私は、PMSの症状をつける表や生活スタイルを聞く表をお渡しして、漢方治療と同時に食事指導をしています。甘いものは、この期間は低血糖を起こしやすいので私は制限せず、チョコレートやワイン、チーズを避けてもらいます。カルシウムをたっぷり摂ることもすすめています。うつがひどい人には、α-リノレイン酸の多く含まれる、亜麻仁油などをおすすめしています。トランス脂肪は、α-リノレイン酸の働きを邪魔すると考えられるので、マーガリン、植物性ショートニングの他、植物油が含まれるクッキーなどのスナック菓子を避けるように言います。コロッケやカツなどの揚げた物はもちろん禁止です。塩辛いもののとりすぎは水分代謝を乱し、そうでなくても水分貯留しやすいこの時期の浮腫の原因になります。

胎児期の飢餓が糖の代謝異常に

少し前までは、妊娠中に体重をあまり増やさないことが良いとされ、妊婦にも体重制限がやかましく指導されていました。
「小さく産んで大きく育てる」ことがいいのだとされてきたのです。ところが最近では、いくつかの成人病は、胎児期に原因があるとする説が有力になってきました。
インシュリン非依存性2型糖尿病、高血圧、シンドロームX、脳血管疾患、心血管疾患は、低出生体重と関係があるという研究が、パーカーらによってなされたのです。
その後、他の研究者によって、国や民族によらず、成人した後の糖代謝の異常が低出生体重と関係があることを示しました。
第二次大戦時の飢餓時に生まれたオランダの人々は、その前と後に生まれた人々に比べ、食事をした後2時間たっても糖が血液中で高いままだったのです。なかでも妊娠の後半期(第3期)に飢餓にさらされていた人々が一番高かったのです。
人間は飢餓には強いが、飽食には弱いということがよく言われますが、胎児期には、飢餓を生き抜いていくための刷り込みが行われているのでしょうか?

低体重児の影響が大きい

早産でもないのに、体重が少なく産まれた児(満期出産した胎内発育遅延児=SGA児と略)については、長期の観察がなされていて、かなり多くのことがわかってきています。

生まれたとき、早産でなく体重も標準である児(満期出産胎児齢相当児=AGA児)に比べ、SGA児はインスリンの感受性が低いのです。このことは胎児期にも起こっていて、胎児の成長、発達に必要な糖が、脳などの必要な臓器に配分されにくいことを示しています。
インスリンの感受性が低いことが、成人後のインシュリン非依存性2型糖尿病、高血圧、シンドロームX、脳血管疾患、心血管疾患やガンに結びついています。
赤ちゃんはふつう丸々と太っています。おとなの肥満は病気のもとですが、赤ちゃんにとっては脂肪がとても大切なのです。やせていることは脂肪の不足を意味します。
脂肪から出される重要な物質のアディポネクチンやレプチンは、将来の健康を決める要因といっても言い過ぎではありません。
アディポネクチンはインスリンの感受性を支配し、動脈硬化を防ぎ、炎症を防ぎ、レプチン(正確にはレプチン感受性)は肥満、エネルギー代謝や食欲に関係します。
SGA児はまた、AGA児に比べ、肥満、月経がAGA児より低年齢で始まり、排卵が障害される多嚢胞性卵巣、男性ホルモンの過多、副腎から出されるホルモンのDHEAが過多であると報告されています。
男児はどうなっているか、また女児についても、もっと大規模な研究が必要です。

月経前症候群と月経前気分不快障害

月経の前に、いろいろな症状を訴える人がいます。頭痛、腹痛、腰痛、鼻炎、ニキビが出来る、身体がむくむ、喘息やアトピーがひどくなる、食欲が異常に亢進する、などです。
また、妙にイライラして物を投げる、普段は口にすることもない暴言を吐く、些細なことで当たり散らす、気分が落ち込んで涙がこぼれる、パニックに陥る、ひどい場合は思わず手首を切りつけてしまう、などもあります。
あるお父さんは、「娘が、この頃暴言を吐く。以前と人が変わってしまったようだ」
と相談に来られました。娘さんは、明るく言葉遣いも丁寧な方でしたが、「時々コントロールができなくなってしまいます」と言われました。決まって月経前にそうなる、とのこと。
現れ方は人により様々ですが、これらは「月経前症候群(PMS)」あるいは「月経前気分不快障害(PMDD)」です。PMDDは症状が極めて重症のPMSと考えられます。
私の診療所に来られる方に、上に述べた症状の方が増えています。
大阪成人病センターの婦人科では、20代から40代の子宮ガン検診受診者を対象に、PMSあるいはPMDDのアンケート調査を実施し、1152人(30代64%、未婚者54%)が回答。中等度から重度のPMSが疑われた症例は75例(6,5%)、PMDDが疑われた症例は、14例(1.2%)でした。治療を受けている例は、8例と少なく、潜在的な患者が多くいると指摘しています。働いている女性912例中105例(11.5%)が、PMSあるいはPMDDの症状の為、多くは、1日仕事を休んでいました。

漢方と食事療法で軽快に

成人病センターでは、神経、身体症状をスコア化(PSQスコア)し、生活習慣、社会的背景を調べています。それによると、未婚、甘いもの・塩辛いものをよく食べる、喫煙、という条件が、高いスコアと関係があるといいます。
私は、PMSの症状や生活スタイルを記入してもらい、漢方治療とともに食事指導をしています。
チョコレートやワイン、チーズを避けてもらい、カルシウムをたっぷり取ることをすすめ、うつがひどい人には、α-リノレイン酸の多く含まれる、亜麻仁油などをおすすめしています。
トランス脂肪酸は、α-リノレイン酸の働きを邪魔すると考えられるので、マーガリン、植物性ショートニングの他、植物油が含まれるクッキーなどのスナック菓子を避けるよう指導しています。コロッケやカツなどの揚げ物はもちろん禁止です。塩辛いもののとりすぎは水分代謝を乱し、浮腫の原因になります。
漢方とこれらの食事指導で、次の受診日には症状が軽快している人が多いのです。

月経前症候群と月経前気分不快障害

月経がきちんと来て痛まないことが月経のある年代の健康な女性の姿です。
日ごとに増える痛み止めをどうする?ピルはその解決策か?

わたしのクリニックに受診される方の、困っている事の筆頭といっていいのが、月経困難症です。腰痛、下腹痛といった骨盤を中心とした痛みの他、頭痛、吐き気、嘔吐、乳房の痛み、下痢、便秘などが起こる事があります。痛みや嘔吐で寝込んでしまったり、月経がくると死ぬほどの苦しみがあるとか、あまりの痛さに救急車を呼んだ事があるという人も何人もおられます。そういう方たちは、月経についてよい印象をもっておられません。月経があるせいで、仕事や楽しみがさまたげられると考えていたり、月経がなくなればどんなに良いかと、この先、月経と付き合わなければならない気の遠くなるような期間の事を考えて憂鬱になっている人もおられます。最近では、“毎月月経があることは自然なことではありません。ですから、ピルを飲んで卵巣を休ませてあげてください。”などと言っている、医師たちも出現して、放っておけば、もともと女性の正常な生理的営みであるはずの月経は市民権を剥奪されそうです。そういう医師達に、“ピルを飲めば月経困難症がなくなり、生活が改善されます。“と言われれば、月経困難のある人は、喜んでピルに飛びついてしまうという事があるようです。

化学物質に頼るということ

みなさんは、ホルモンを使って月経を止めたり、(ホルモンであるピルを飲んで)排卵を止めたりして月経困難症を治すとする考え方をどう思いますか?”外から、体に入りこんだホルモンは、体に不自然な歪みをつくります。ピルによる副作用とされる肝機能障害や血栓性静脈炎などはそのあらわれのほんの一部に過ぎません。ですから、わたしは、違うやり方で治療しています。また、いわゆる鎮痛薬を使うことにも疑問を感じます。鎮痛薬を飲むと月経がこなくなったり、排卵しなくなる事もあり、また、長い間飲んでいると、血液をつくる機能に障害が起こるとも言われているからです。
よそで、薬の性質について、ほとんど、なんの説明もなく、ピルやエストロゲンを投与されている方が、この薬を飲むとなんとなく変な感じがするといって相談にみえることがあります。また、月経痛の為に痛み止めをもらっているが、量がどんどん増えて、しかも殆ど効かなくなってしまい、日々増える痛み止めをどうしたらいいかと不安になって受診される方もいます。わたしは、こういう時に感じる、何となく変だとか、不安になる気持ちを大切にするべきだと思っています。そうする事が、体に良い事をどんな風に体が感じるかを知る事の第一歩となるからです。

月経がきちんと来て痛まないことが月経のある年代の 健康な女性の姿です

排卵のある月経が毎月きちんと来て、痛みがないというのが、月経のある年令(10代後半、20代、30代、40代)の健康な女性の姿です。実際、読者の中には、月経の時に痛みなどの印がないので、うっかり、準備をせずにでかけてしまい、気がついてみると月経がはじまってしまって困った経験のある方もおられるのではありませんか?

西洋医学では、月経困難をどうとらえているでしょうか?

産婦人科学会がまとめた用語集では、月経困難症とは“月経に随伴して起こる病的症状を言う。下腹痛、腰痛、腹部膨満感、嘔気、頭痛、疲労、脱力感、食欲不振、いらいら、下痢および憂うつの順に多くみられる。”となっています。

原因がわかっている月経困難(器質性月経困難症)

子宮筋腫、子宮内膜症、子宮腺筋症、子宮の出口(頚管)が狭い(子宮頚管狭窄)、子宮位置異常、先天奇形、クラミジアなどによる骨盤内の炎症(骨盤内炎症)による月経困難症を器質性月経困難症といいます。30才以上に多く、年をとる程ひどくなる傾向があると考えられていました。しかし、現在では、クラミジア感染は10代に増えており、また、ダイオキシンなどの環境ホルモンの影響で、子宮内膜症が増加していることが考えられ、若い人でも原因をきちんと調べる事が大切です。

特徴的な症状

原因とされる、病気の性質によりますが、月経の4-5日前から、月経が終わった後まで続く、しかも、ずっと続く鈍い痛みであることが多いようです。子宮内膜症では、月経がくるごとに痛みが増し、また、子宮内膜症のできている場所によっては、大腿(ふともも)にひびく痛みがあったり、セックスのときに痛んだりします。この痛みの原因はプロスタグランディンという痛み物質が過剰にだされる為と考えられています。

原因のわからない月経困難(機能性月経困難症)

上に挙げた以外の、これといって原因がわからない月経困難症を機能性月経困難症といいます。子宮の発育が悪い(子宮発育不全症)は機能性月経困難症に入れられたり、器質性月経困難症に入れられたりしています。

月経がはじまる12‐3才頃は、体は未成熟で、排卵がなく月経困難が起こる事は少ない(あるとすれば、この頃の月経困難症は子宮発育不全による)のですが、排卵がはじまる10代後半から月経痛が起こるようになるのです。

30才以後は少なくなる、妊娠、分娩を経験すると自然に治ってしまうことが多いとされています。

特徴的な症状

月経の(はじまった日)次の日、その次の日といった、月経量の多い時に強く、けいれんするような痛みが周期的にやってきます。ここでも痛み物質であるプロスタグランディンが関係しているという説が有力です。

心因性月経困難症

ストレスもまた、自律神経に異常を起こし、骨盤にある臓器の血流を悪くして、子宮筋の収縮異常を起こし、月経痛を起こします。